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🎙️ 音声: ずんだもん / 春日部つむぎ(VOICEVOX)
ステレオサウンド2026冬号(No.237)のグランプリ受賞品は、JBL Summit Makalu(330万円)、ラックスマンD100/L100 Centennial(165万円/85.8万円)、CH Precision D10/C10(数千万円)など、数百万~数千万円クラスのフラッグシップ機器が中心で、一般ユーザーレビューはほぼ存在しない
発売直後(2025年9月~12月)のため、専門家試聴評価のみで、実際の使用感データが欠落している。購買判断に必要な「本当に合う人・合わない人」の情報は推測レベルに止まる
記事対象の高級オーディオ機器と、実際のユーザーニーズ(10万円以内のヘッドホンシステムなど)に大きな乖離がある。自分の予算と用途に合わせた現実的なシステム選びが重要
グランプリ受賞の権威性は高いが、「あなたに本当に合う製品か」は別問題。予算別・用途別に適合性を判定する必要がある
10万円以内のヘッドホン派から数千万円のシステム構築派まで、各セグメント向けの選択肢と考え方を解説
ステレオサウンド2026冬号のグランプリ受賞品は、確かに音質追求派向けの最高峰機器ですが、発売直後で一般ユーザーレビューがなく、かつ記事対象の高級機器があなたの予算・用途に本当に合うかは不明です。重要なのは「権威性」ではなく「自分のシステムに合うか」という視点で、予算別に現実的な選択肢を検討することです。
季刊オーディオ雑誌『ステレオサウンド』の2026年冬号は、冬号恒例のステレオサウンドグランプリ2025とベストバイコンポーネント2025-2026を特集した一冊です。2025年12月11日に発売され、価格は2,860円(税込)。
このグランプリは、2025年に国内発売されたオーディオ機器を対象に、オーディオ評論家5名と編集部代表2名(計6票)の投票・討議で、34機種を厳選したもの。審査基準は音質、デザイン、革新性、完成度、信頼性など多角的で、業界内での信頼度が高いのが特徴です。
さらに同号では、ベストバイコンポーネント2025-2026として、ジャンル・価格帯別に631機種が選出されており、オーディオファンにとって年間の購買ガイドとなる重要な号です。
今号で特に詳細解説されている6モデルをピックアップします。これらは全て2025年9月~12月の発売直後で、一般ユーザーレビューがほぼ存在しないという重要な制限があります。
JBL Summit Makaluは、JBLのフラッグシップ・フロアスタンディング型スピーカーで、ヒマラヤの峰「Makalu(マカルー)」にちなむ名称。3ウェイ構成で、重厚な低域と鮮明な高域が特徴です。
Summit Makaluの主要仕様:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| ユニット構成 | 300mm径HC4コーンウーファー(JW300SC)、200mm径ミッドバス(JMW200SC)、2×76mm径D2コンプレッションドライバー(D2830K)+HDI™ホーン |
| 周波数特性 | 23Hz~32.5kHz(-6dB) |
| 感度 | 88dB(2.84V/1m) |
| インピーダンス | 4Ω |
| 推奨アンプ出力 | 25~300W |
| クロスオーバー周波数 | 285Hz、1,100Hz |
| 外形寸法 | 464×1,102×393mm(W×H×D) |
| 重量 | 69kg |
| 価格 | 330万円(1台)/ 660万円(ペア) |
特徴としては、MultiCap™クロスオーバーネットワーク、カーボンファイバー強化バッフル、JBL/IsoAcoustics™調整式アイソレーションフィートを搭載。米カリフォルニア州ノースリッジのJBL開発拠点で設計されました。
Summit PumoriはMakaluのコンパクト版で、同じ技術思想を継承しながらサイズを縮小。周波数特性30Hz~32kHz、感度87dB、価格は未公開ですがMakaluより低価格帯と推定されます。
ラックスマン創業100周年記念モデルで、D-100はSACD/CDプレーヤー、L-100はプリメインアンプです。
D-100 Centennialの主要仕様:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 対応ディスク | 2ch SACD、CD |
| DAC | ROHM BD34302EKV(モノラルモード×2) |
| 回路 | LIFES 1.1増幅帰還回路(ディスクプレーヤー初採用) |
| フィルター | 1次フィルター×3 |
| 周波数特性 | CD: 5Hz~20kHz (-0.5dB)、SACD: 5Hz~38kHz (-3dB)、USB: 5Hz~58kHz (-3dB) |
| 全高調波歪率 | CD 0.0016%、SACD 0.0007%、USB 0.0006% |
| S/N比 | 125dB |
| 価格 | 165万円 |
Dynamic Audio試聴レポート(2025年12月、島健悟氏)では、D-10X比で「音楽の浸透力が違う」「喜怒哀楽を表現する感受性豊か」と高評価。オーケストラのスケール感、ボーカルの定位・高さ表現が向上したとされています。
L-100 Centennialの主要仕様:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 定格出力 | 20W+20W (8Ω)、40W+40W (4Ω) |
| 回路 | LIFES 1.1増幅回路、Class-A動作 |
| 音量調節 | 新LECUA1000(88ステップ) |
| 周波数特性 | LINE: 20Hz~100kHz (-3dB) |
| 全高調波歪率 | 0.005%以下 (8Ω,1kHz) |
| S/N比 | LINE: 98dB以上 |
| ダンピングファクター | 300 |
| 消費電力 | 250W |
| 価格 | 85.8万円 |
約9年ぶりの純A級モデルで、バイポーラ3パラレルプッシュプル出力段、EI型500VAトランス+10,000μF×8ブロックコンデンサーを搭載。20Wながら強力電源で濃密な音楽表現を実現します。
両モデルともPhile-webレビューでオーディオ銘機賞2026を受賞(D-100が「特別大賞」、L-100が「金賞」)。
CH PrecisionのD10とC10は、最も高額なグランプリ受賞品で、超高級デジタルソース機器です。
D10(SACD/CD/MQA-CDトランスポート) は、外部電源ユニット(D10 PSU)で駆動。高精度メカ+デジタル処理でCD/SACD再生の最高峰を目指します。価格は未公開ですが、C10並みの超高額(数千万円クラス)と推定されます。
C10 Digital to Analog Converter(Conductor Full Mono構成) は、CH Precisionの最高峰DAC:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| DAC構成 | PCM1704 R2Rチップ×16(チャンネルあたり極性ごとに4個) |
| トポロジー | デュアル差動DSQ™ Phase Array |
| DSP処理 | PETERアルゴリズム(32ビット固定小数点) |
| オーバーサンプリング | 64x Fs (2.8224/3.072MHz) |
| 電源構成 | 電源別筐体×2(11系統DCフィード、ガルバニック絶縁) |
| 入力スロット | Digital IN HD標準、Ethernet Streaming HDオプション(Roon/Qobuz対応) |
| 価格 | 43,780,000円(C10 Conductor Full Mono、電源別筐体×2) |
u-audio.com試聴レポート(ゼファン社長主催)では、PCM1704チップ×16のDSQ™ Phase Arrayを絶賛。「DAC交換以上の変化」「低域重心沈み込み・暴力的な低音」「全帯域の壮大スケール・エネルギー密度」「ホールの空気感・奥行き」といった表現で、従来DAC到達不能の透明性・リズムを実現するとされています。
ここで重要な指摘があります。これら6モデルは全て2025年9月~12月発売で、一般ユーザーレビューがほぼ存在しないという現実です。
検索結果に基づくと、利用できる情報は以下に限定されます:
一般ユーザーが実際に購入して、「自分の部屋で鳴らしてみた」「3ヶ月使ってみた」といった長期使用レビューは、Amazon、価格.com、SNSなどにほぼ掲載されていません。これは当然で、330万円のスピーカーや4,378万円のDACを気軽に購入できるユーザーは限定的だからです。
つまり、購買判断に必要な「本当の使用感」データが欠落しているという重大な制限があります。
この限界を踏まえて、各製品について「合う人・合わない人」を分析してみましょう。ただし、これは製品仕様と専門家評価から推測した分析であり、実際の満足度とズレる可能性があることを念頭に置いてください。
合う人:
合わない人:
D-100が合う人:
D-100が合わない人:
L-100が合う人:
L-100が合わない人:
D10が合う人:
D10が合わない人:
C10が合う人:
C10が合わない人:
ここまで読んで、あなたが感じるかもしれない違和感があります。それは、記事対象の高級オーディオ機器と、実際のオーディオ愛好家のニーズに大きな乖離があるという現実です。
実際のユーザーニーズを考えてみましょう。オーディオファンの予算分布は以下のようなセグメントに分かれます:
予算:総額10万円以内
このセグメントは、スピーカーシステムではなく、ヘッドホンとDAC/アンプで完結するユーザーです。実は、これが最も一般的なオーディオ愛好家の形態です。
おすすめシステム構成例:
エントリーモデル(5~8万円帯):
ミドルモデル(8~10万円帯):
このセグメントは、ステレオサウンド2026冬号のグランプリ受賞品とは全く関係がないというのが現実です。しかし、オーディオ愛好家の大多数はこのセグメントです。
予算:総額50万円~200万円
このセグメントは、小型スピーカーシステムまたはハイエンドヘッドホンを軸に、本格的なオーディオシステムを構築するユーザーです。
おすすめシステム構成例:
このセグメントでは、ラックスマン D-100/L-100 Centennialが検討対象に入る可能性があります。ただし、D-100(165万円)は予算上限を超えるため、D-10Xなどの先代モデルが現実的です。
予算:総額300万円以上
このセグメントは、JBL Summit Makalu、CH Precision D10/C10など、グランプリ受賞品が検討対象となるユーザーです。
おすすめシステム構成例(Makalu中心):
おすすめシステム構成例(CH Precision中心):
このセグメントのユーザーは、オーディオ愛好家全体の1%未満です。
ここで重要な指摘をしたいのは、ステレオサウンドグランプリ受賞品の権威性は高いが、それがあなたに合う製品かは全く別問題ということです。
グランプリ受賞の基準は:
これらは確かに高い基準ですが、「あなたの予算に合うか」「あなたの部屋で鳴らせるか」「あなたの好みの音か」という個人的な適合性とは無関係です。
例えば:
もう一つ重要な指摘があります。それは、専門家試聴評価と、実際のユーザーが自分の部屋で長期使用した時の満足度がズレる可能性です。
理由は以下の通り:
試聴環境の違い:専門家試聴は、オーディオショップの最適化された環境で行われます。あなたの部屋(リビング、寝室など)とは音響特性が大きく異なります
試聴時間の短さ:グランプリ試聴は数時間~1日程度。実際の購入後は、数ヶ月~数年使用します。長期使用での疲労度、メンテナンス性、実際の音の好みは試聴では分かりません
価格と期待値のバイアス:330万円のスピーカーを購入した場合、心理的に「素晴らしい音だと思い込む」バイアスが働きます。客観的な音質評価が難しくなります
ジャンル別の適性:専門家試聴は、クラシック・ジャズなど「高音質」とされるジャンルを中心に行われます。ロック・ポップなど、あなたが好きなジャンルでの評価は不明です
グランプリ受賞品を購入検討する場合、以下のステップを推奨します:
ステレオサウンド誌のみならず、以下のメディアも参考にしましょう:
異なる視点の評価を比較することで、より客観的な判断ができます。
可能な限り、自分の耳で試聴しましょう。試聴会の情報は、ステレオサウンド誌や各メーカーのウェブサイトで確認できます。
試聴時のチェックポイント:
330万円のスピーカーを購入する前に、先代モデルの中古品(50~70%の価格)やレンタル試聴で、実際の長期使用感を確認することをお勧めします。
ステレオサウンド2026冬号のグランプリ受賞品は、確かに音質追求派向けの最高峰機器です。しかし、以下の現実を踏まえて判断してください:
発売直後で一般ユーザーレビューがない:購買判断に必要な「本当の使用感」データが欠落している
専門家試聴と実際の使用感がズレる可能性がある:試聴環境、試聴時間、価格バイアスなどの影響
予算・用途別に適合性が大きく異なる:10万円派から数千万円派まで、あなたのセグメントによって選択肢は全く異なる
権威性と「あなたに合うか」は別問題:グランプリ受賞は信頼できる基準ですが、個人的な適合性とは無関係
重要なのは、「このグランプリ受賞品が優れているか」ではなく、「あなたの予算・環境・好みに本当に合う製品か」という視点で判定することです。
その上で、複数の専門家レビュー読破、実際の試聴、先代モデルの中古品やレンタル試聴を通じて、慎重に購買判断することをお勧めします。
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