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🎙️ 音声: ずんだもん / 春日部つむぎ(VOICEVOX)
スマートフォンの技術進化が鈍化した現在、2026年以降も快適に使える中古スマホ選びのポイントは「新しさ」よりも「サポート期間」と「2025年時点での性能評価」です。本記事で紹介する5機種は、いずれも中古市場で流通量が多く、部品確保がしやすく、価格もこなれているため、予算と用途に合わせて選ぶことで、確実に数年間の現役利用が実現できます。
中古スマートフォンを購入する際、多くの人が「できるだけ安い機種」を探しがちです。しかし、2026年以降も快適に使い続けるためには、単なる価格の安さだけでなく、より深い視点が必要になります。ここでは、長期利用を前提とした中古スマホ選びの基本となる3つの重要な基準を解説します。
スマートフォンが時代遅れになる最大の理由は、新しいアプリが起動しなくなったり、セキュリティアップデートが提供されなくなったりすることです。これを防ぐために最も重要なのが、OSサポート期間の長さです。
iPhoneの場合、一般的に発売から5~6年間のOSアップデートサポートが提供されます。たとえば、2021年発売のiPhone 13は、2026年時点でもアップデート対象になる可能性が高いということです。一方、Androidスマートフォンはメーカーによってサポート期間が異なりますが、Google純正のPixelシリーズは最大3年間のOSアップデート+2年間のセキュリティアップデートが提供されるため、Pixel 7なら2026年以降も継続的なセキュリティ対策が期待できます。
次に大切なのが、「2025年時点で、その機種がどう評価されているか」という現在地です。たとえ数年前の機種でも、2025年時点で「ゲームも遊べる高い性能」「完成度が高く、現役で活躍できる」と評価されている機種であれば、2026年でも十分な処理能力を保有しているはずです。
逆に、発売当時は高性能だった機種でも、2025年時点で「古い」「遅い」と評価されているなら、2026年以降の利用は難しくなる可能性があります。このため、中古スマホを選ぶ際には、必ず最新の評価情報を確認することが重要です。
3番目の基準は、実務的ですが非常に重要です。中古市場で流通量が多い機種ほど、以下のメリットがあります:
2025年の中古スマホ市場では、iPhone SE(第3世代)、iPhone 13、iPhone 14、そしてPixel 7/7aが特に流通量が多く、相場もこなれています。
それでは、以上の基準を満たす5機種を、詳細な相場情報とともに紹介します。各機種の選定理由、想定用途、そして最新の中古販売価格を、ランク別に整理しました。
選定理由と特徴
iPhone SE(第3世代)は、2026年でも現役で使える中古スマホの筆頭候補です。2022年発売のこの機種には、iPhone 13と同じA15チップが搭載されており、2025年時点でも「ゲームも遊べる高い性能」と評価されています。
最大の魅力は、コンパクトなサイズと圧倒的なコストパフォーマンスです。iPhone 13や14と比べると、ディスプレイサイズは4.7インチとやや小さめですが、処理性能はほぼ同等。それでいて中古価格は大幅に安いため、予算を抑えたい人にとっては理想的な選択肢となります。
Appleのサポート体制も堅牢で、2022年発売という比較的新しい世代のため、2028年前後までのOSアップデート対応が見込まれます。つまり、2026年はもちろん、その先数年間も安心して使い続けられる可能性が高いということです。
中古相場(2025年8月~12月時点)
| 容量 | Aランク相当 | 平均相場 | 最安値 |
|---|---|---|---|
| 64GB | 30,000~40,000円 | 40,023円 | 29,800円 |
| 128GB | 36,000~42,000円 | 41,979円 | 36,000円 |
64GBモデルなら3万円前後、128GBモデルでも4万円前後で購入できるため、コスト重視の人には最適です。特に、中古人気ランキングで常に上位に入っている機種のため、流通量が多く、選択肢も豊富です。
想定用途と向いている人
選定理由と特徴
iPhone 13は、2025年時点で「完成度が高く、2025年でも現役で活躍できる」と評価される、最も安定した選択肢です。2021年発売というやや前の世代ですが、その完成度の高さと性能のバランスは、今なお多くのユーザーから支持されています。
このモデルの強みは、性能・バッテリー・カメラのバランスの良さにあります。A15チップによる十分な処理能力、3,240mAhの大容量バッテリー、そして2眼カメラシステムによる優れた写真・動画撮影機能を、全て兼ね備えています。
また、2021年発売という世代のため、Appleのサポートは2026年も継続中である可能性が高く、セキュリティアップデートも定期的に提供されると見込まれます。中古市場でも常に人気上位を占めており、流通量が多いため、部品交換や修理の際も対応しやすいのが大きなメリットです。
中古相場(2025年11月~12月時点)
| 容量 | Aランク | Bランク | 相場幅 |
|---|---|---|---|
| 128GB | 43,800~65,800円 | 42,480~52,980円 | 30,000~70,000円 |
| 256GB | 34,000~68,000円 | - | 34,000~68,000円 |
| 512GB | 46,500~75,000円 | - | 46,500~75,000円 |
Aランク(美品)なら5~6万円台、Bランク(並品)なら4~5万円台で購入できます。容量によって価格差がありますが、128GBあれば日常使いには十分です。
想定用途と向いている人
選定理由と特徴
iPhone 14は、2025年時点で「最長5年以上のサポート」「将来性」として推されている、サポート期間重視の選択肢です。iPhone 13と比べると、基本的な性能差は小さいのですが、発売年が新しいぶん、Appleのサポート期間がその分長くなる見込みです。
2022年発売のこのモデルは、A15チップ(SE第3世代と同等)を搭載し、処理能力は十分。ただし、iPhone 13との最大の違いは、サポート期間の余裕です。2026年はもちろん、2027年、2028年と、より長期間にわたってOSアップデートとセキュリティアップデートの提供が期待できます。
「2026年どころかその先まで、確実に現役で使いたい」という人向けの選択肢です。価格は高めですが、長期利用を前提とした投資と考えれば、十分に価値があります。
中古相場(2025年11月~12月時点)
| 容量 | Aランク | Cランク | 相場幅 |
|---|---|---|---|
| 128GB | 67,800~82,000円 | 54,980円 | 40,000~72,800円 |
| 256GB | 76,800~96,000円 | - | 76,800~96,000円 |
Aランク(美品)なら7~8万円台、Cランク(傷多め)なら5万円台と、iPhone 13より2~3万円高めです。ただし、サポート期間の長さを考えれば、その価格差は妥当な投資と言えます。
想定用途と向いている人
選定理由と特徴
Google Pixel 7とPixel 7aは、Android陣営で最も長期サポートが期待できる選択肢です。特にPixel 7aは「2030年頃までの長期サポート」と紹介されており、2026年はもちろん、その先さらに数年間にわたって最新のAndroidセキュリティアップデートが提供される見込みです。
Google純正のスマートフォンのため、OS・セキュリティアップデートが長く、2026年時点でも最新Androidに近い環境が期待できます。また、このシリーズはカメラ性能が優れており、特に暗所撮影や夜景撮影の画質は、価格帯を大きく上回る性能を発揮します。
Androidの自由度の高さを活かしたカスタマイズ、Google サービス(Gmail、Google フォト、Google ドライブなど)との統合が得意な人にとっては、理想的な選択肢です。
中古相場(2025年時点)
Pixel 7の相場
| ランク | 128GB | 相場幅 |
|---|---|---|
| 全体(状態混在) | 22,000~35,026円 | 22,000~35,000円 |
| Aランク相当(美品) | 49,800~57,800円 | 50,000円前後~ |
Pixel 7aの相場
| ランク | 相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 買取相場 | 25,000~40,000円 | 時期・店舗により変動 |
| 推定販売価格 | 35,000~45,000円 | 買取相場+マージン |
Pixel 7は全体的に2~3万円台で購入でき、美品なら5万円前後。Pixel 7aは3~4万円台が目安となります。iPhoneと比べると、同等性能でやや安い傾向です。
想定用途と向いている人
選定理由と特徴
AQUOS sense7とsense6は、ハイエンド性能よりも日常の実用性と電池持ちを重視する人向けの選択肢です。特に日本国内向けに設計されており、おサイフケータイ、防水防塵、指紋認証など、日常生活に必要な機能が充実しています。
Snapdragon 695 5G(sense7)やSnapdragon 720G(sense6)といった、ハイエンドではないながらも、日常使いには十分な処理能力を備えています。さらに、省電力性能に優れており、バッテリー持ちが良いため、毎日の充電の手間が少なく済みます。
「高性能よりも、毎日安心して使える機種が欲しい」「おサイフケータイが必須」という人にとっては、最適な掘り出し物です。価格も安めで、中古市場での流通量も多いため、選択肢が豊富です。
中古相場(2025年時点)
AQUOS sense7の相場
| ランク | 価格帯 | 具体例 |
|---|---|---|
| Aランク(美品) | 23,000~27,000円 | 24,800円(128GB) |
| Bランク(並品) | 20,000~23,000円 | 21,800円 |
| Cランク(傷多め) | 15,000~20,000円 | 19,800円 |
| 全体最安 | 11,500円~ | メルカリ等フリマ |
AQUOS sense6の相場(推定)
| ランク | 推定価格 |
|---|---|
| Aランク(美品) | 15,000~20,000円 |
| Bランク(並品) | 12,000~16,000円 |
| Cランク(傷多め) | 10,000円前後~ |
sense7は2~2.5万円、sense6は1~2万円が目安となります。AQUOS sense4からの乗り換えでも、体感で大きな改善(サクサク感、カメラ画質、軽さ)が期待できます。
想定用途と向いている人
中古スマホを購入する際、多くの店舗で「Aランク」「Bランク」「Cランク」といった品質分類が用いられます。これらの違いを正確に理解することが、満足度の高い購入につながります。
特徴
価格帯の目安
Aランクは、各機種の中古相場の上限付近になることが多いです。たとえば、iPhone SE第3世代なら40,000円前後、iPhone 13なら60,000円前後が目安です。
向いている人
特徴
価格帯の目安
Bランクは、Aランクより1~2割安い傾向です。iPhone 13なら45,000~55,000円、iPhone SE第3世代なら30,000~35,000円といった相場になります。
向いている人
特徴
価格帯の目安
Cランクは、Aランクより3~4割安いことが多いです。iPhone SE第3世代なら25,000~30,000円、AQUOS sense7なら15,000~20,000円といった相場になります。
向いている人
5つの機種を紹介してきましたが、「結局、どれを選べばいいのか」と迷う人も多いでしょう。ここでは、予算と用途別に、最適な機種を選ぶための実践的な指針を提供します。
予算:2万円~3万円
予算:3万円~4万円
予算:5万円~6万円
予算:7万円以上
ゲーム・動画視聴を重視する人
→ iPhone 13 or iPhone 14
理由:A15チップによる高い処理能力、大型で高解像度のディスプレイ、優れた冷却機構により、長時間のゲームプレイでも快適です。
カメラ性能を重視する人
→ iPhone 13 or Pixel 7
理由:iPhone 13は標準カメラ、超広角カメラ、望遠カメラの3眼システムで、多様な撮影が可能。Pixel 7は暗所撮影や夜景撮影で特に優れた性能を発揮します。
電池持ちを最優先する人
→ AQUOS sense7 or AQUOS sense6
理由:省電力性能に優れており、1日中充電なしで使い続けられる可能性が高いです。
おサイフケータイが必須の人
→ AQUOS sense7 or AQUOS sense6
理由:これらの機種は、おサイフケータイに対応しています。iPhoneはおサイフケータイ非対応(Apple Payのみ)です。
できるだけ安く、でも長く使いたい人
→ iPhone SE(第3世代)
理由:コストパフォーマンスが最高で、A15チップの高性能により、2026年以降も十分な処理能力が期待できます。
Android派で、Google サービスをよく使う人
→ Pixel 7 or Pixel 7a
理由:Google純正のため、OS・セキュリティアップデートが長く、Gmailやフォトなどのサービスとの統合が優れています。
中古スマホを購入する際、いくつかの注意点があります。せっかく掘り出し物を見つけても、購入後に後悔することがないよう、事前に確認すべきポイントをまとめました。
1. SIMロック解除の状況
2. バッテリー容量の確認
3. 赤ロム(ネットワーク利用制限)の確認
4. 付属品の確認
信頼できる中古販売店での購入
フリマアプリでの購入時の注意
「AQUOS sense4からsense7に乗り換えたら、どんな違いを感じるのか」という疑問を持つ人も多いでしょう。実際の乗り換え体験から、体感できる改善点と注意点を詳しく解説します。
1. サクサク感(処理性能)の向上
AQUOS sense4は Snapdragon 720Gを搭載していますが、sense7は Snapdragon 695 5Gを搭載しており、ベンチマークで2~3割ほど性能がアップしています。
実際の使用では、以下のような改善が体感できます:
ただし、sense7も「ハイエンド機」ではないため、最新の重いゲームを高設定でプレイしたい人には物足りない可能性があります。
2. カメラ画質の大幅な向上
これが、乗り換えで最も体感しやすい改善点です。
結果として:
ただし、望遠レンズが廃止されているため、ズーム撮影を多用していた人は、その機能の喪失を強く感じるでしょう。
3. 軽さ・持ちやすさ・画面の見やすさ
指紋認証の使い心地の変化
最初は戸惑う可能性がありますが、慣れると「画面下部に親指を置くだけ」という直感的な操作になります。
通信・将来性の向上
対応エリアなら、ダウンロードなどで「速い時はかなり速い」と感じられますし、今後の長期利用にも有利です。
ストレージの余裕
倍増したため、アプリ・写真・動画を入れても「残容量の心配がぐっと減る」感覚になります。
バッテリー持ちはほぼ同等
両機種ともバッテリー容量が約4,570mAhで同等のため、「電池持ちが劇的に改善される」というわけではありません。省電力性能の違いはありますが、実感としてはやや良い程度に留まることが多いです。
望遠レンズの廃止
sense4の3眼から、sense7の2眼へと構成が変わり、望遠レンズが廃止されています。ズーム撮影を多用していた人は、この機能の喪失を強く感じるでしょう。
2026年以降も快適に使える中古スマホを選ぶためには、「新しさ」よりも「サポート期間」「2025年時点での性能評価」「中古市場での流通量」の3つの基準が重要です。
本記事で紹介した5機種は、いずれもこれらの基準を満たしており、予算と用途に合わせて選ぶことで、確実に数年間の現役利用が実現できます。
あなたの予算と「何年使いたいか」「iOSかAndroidか」「何を最優先するか」という3つのポイントから、1~2機種に絞り込んで、最適な1台を見つけてください。中古スマホは、適切な選択をすれば、新品購入の半額以下の価格で、十分な性能と長期利用が両立できる、非常にお得な選択肢です。
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