スマートフォン中古市場iPhoneSIMフリー格安SIM購入ガイド価格比較2025年トレンド節約術モバイル
2025年スマホ中古市場の現実|iPhone 16の価格相場と賢い買い替え戦略
👤 いわぶち
📅 2025-12-20 ⭐ 4.5点 ⏱️ 18m
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🎙️ 音声: ずんだもん / 春日部つむぎ(VOICEVOX)
📌 1分で分かる記事要約
- 2025年の新品スマホ市場はプレミアム化が加速。出荷台数は前年比3%増に対し、売上高は10%増で過去最高を更新。1台あたりの平均販売価格が上昇し、低所得層にとって購入ハードルが急速に高まっている
- 中古iPhone 16(128GB)の相場は8万〜11万円台。未使用品Sランクで10.5万〜11.8万円、Aランクで8.5万〜11.5万円、B/Cランクで8万〜9.5万円が目安で、iPhone 17発売後さらに値下がり傾向
- SIMフリー端末+格安SIM+中古売買の組み合わせが最もコスパ効率的。月3,000〜5,000円の通信料金削減と、飽きたら自由に売却できる柔軟性が大手キャリアを上回る
- 中古スマホ市場ではiPhone SE(第2・3世代)が圧倒的に人気。2025年の販売ランキングでiPhone SEが1位を占め、低価格志向とコンパクトサイズへのニーズが強い
- プレミアム化する新品市場において、中古購入と中古売却を前提にした運用が、賢い消費者の選択肢として確立されている
📝 結論
2025年のスマホ市場は、新品がプレミアム化して高額化する一方で、中古市場は充実し、SIMフリー運用の自由度も高まっています。iPhone 16の中古相場は8万〜11万円台で、新品定価(約12万円)より2万〜4万円安く購入でき、さらに飽きたら売却して次機種に乗り換えられる柔軟性があります。大手キャリアの「実質◯円」プランに縛られず、SIMフリー+格安SIM+中古売買を組み合わせることで、トータルコストを最小化しながら最新機種を使い続けることが可能な時代になりました。
2025年のスマホ市場は「プレミアム化」の一途
新品市場が急速に高額化している背景
2025年は、世界のスマートフォン市場において、極めて重要なターニングポイントを迎えています。一見すると、出荷台数は前年同期比でわずか3%の増加に過ぎません。しかし、同じ期間に売上高は10%増で、初めて四半期1,000億ドルを突破しました。この数字の乖離が意味するところは、新品スマホの平均販売価格(ASP)が過去最高水準に上昇しているということです。
具体的には、平均販売価格は前年同期比7%上昇し、ハイエンド機種の販売台数も全体の4%増に対して8%増と、倍のペースで伸びています。つまり、メーカー各社が力を入れているのは、より高い価格帯の機種であり、消費者全体の購買力が上昇している地域での販売拡大に他なりません。
この「プレミアム化」の主な要因は、電動化(EV化)、生成AI機能の搭載、高度な自動化・自動補正機能、高級素材の使用、そして薄型化などの技術的進化です。2025年の注目トレンドの一つが「薄型化ブーム」で、6mm未満の極薄モデルやGalaxy S25 Edgeのような薄型フラッグシップが話題を集めています。これらは当然、製造コストが高く、消費者向け価格も高くなります。
低所得層にとっての購入ハードル上昇
このプレミアム化の波は、経済的に余裕のない層にとって大きな課題をもたらしています。新品フラッグシップ機は15万〜19万円の価格帯が当たり前になり、ミドルレンジ機でも5万〜8万円が標準的です。かつて「スマホは3万円で買える」という時代は遠く去り、現在では「スマホは家計の重要な消費項目」となっているのです。
一方で、新興国を含むグローバル市場全体では、まだ月収が3万〜5万円程度という層が大多数を占めています。彼らにとって、新品スマホを購入することは、月給の数ヶ月分に相当する大きな買い物です。このギャップを埋めるために、中古市場が急速に成長し、SIMフリー端末と格安SIMの組み合わせが、多くの消費者にとって現実的な選択肢となってきました。
2025年の中古スマホ市場動向|iPhone 16の相場を詳しく解説
iPhone 16の中古相場|状態別の詳細
2025年12月現在、中古iPhone 16の価格は、状態(ランク)によって大きく異なります。以下は、主要な中古スマホ販売店(ゲオ、イオシス、にこスマなど)での実売相場をまとめたものです。
標準モデル(iPhone 16 128GB)の相場:
-
未使用品・Sランク(新品同然):10.5万〜11.8万円
- ゲオでの実例:105,732円
- イオシスでの実例:117,800円
- 新品定価(約12万円)との価格差:約1万円程度
-
中古Aランク(傷少なく、良好な状態):8.5万〜11.5万円
- iPhone 17発売後(2025年9月以降):84,800円〜104,800円
- 新品定価との価格差:2万〜3.5万円
-
中古Bランク(使用感あり、ややキズ):9万〜10万円前後
- 実売例:90,000円〜99,000円
- Aランクとの価格差:1,000円〜5,000円
-
中古Cランク(キズ多め、使用感強い):8万〜9万円弱
- 推定相場:80,000円〜89,000円
- Bランクとの価格差:5,000円〜1万円
重要な注意点としては、iPhone 17が発売された2025年9月以降、iPhone 16の中古価格は連続して値下がりしており、現在では10万円を切る物件も出始めています。この傾向は今後も続く可能性が高く、さらに数ヶ月経つと8万円台前半まで落ちるケースも想定されます。
Pro・Pro Maxモデルの相場
より高い価格帯のモデルについても、参考情報を提示します。
iPhone 16 Pro(128GB)の相場:
- A/Bランク混在:12.2万〜12.8万円
- 新品定価(約16万円)との価格差:3万〜4万円
iPhone 16 Pro Max(256GB)の相場:
- Sランク未使用品:16.5万円前後
- 新品定価(約19万円)との価格差:2.5万円
Pro/Pro Maxモデルは、ハイエンド層の需要が安定しているため、無印16ほどには値下がりが激しくありません。ただし、iPhone 17 Proが登場することで、今後は同様に値下がり圧力が高まると予想されます。
店舗別・時期別の価格差
中古スマホの相場は、購入する店舗によっても、時期によっても大きく異なります。以下は、その実例です。
ゲオ(2025年7月時点):
- iPhone 16 128GB未使用/S:105,732円
- iPhone 16 Pro 128GB A/B:122,076円
- iPhone 16 Pro Max 256GB S:165,132円
イオシス(2025年9月時点):
- iPhone 16 128GB未使用/A:112,800円〜117,800円
- 各種ランク混在で101,800円程度の物件も
にこスマ(2025年8月〜11月):
- iPhone SE(第3世代)64GB:40,000円〜45,000円
- iPhone 13:65,000円〜75,000円
- iPhone 16:89,800円〜104,800円(時期により変動)
フリマアプリ(メルカリなど):
- 個人売買のため、相場より5,000〜15,000円安いケースが多い
- ただし、状態確認の手間やトラブルリスクが増加
店舗を比較すると、ゲオは標準的な相場、イオシスはやや高めだが在庫豊富、にこスマはやや安めで認定リユース品の品質が高いという傾向が見られます。フリマアプリは価格は安いものの、出品者の信頼性や返品対応が不確定なため、初めての中古購入者には公式店舗の利用をお勧めします。
新品との価格差|いつ買い替えるのが最適か
新品定価と中古相場の比較
iPhone 16の新品定価は、容量別に以下の通りです:
- 128GB:約12万円
- 256GB:約13.5万円
- 512GB:約15万円
これに対し、中古Aランク(良好な状態)の128GBは、現在8.5万〜11.5万円で購入できます。つまり、新品との価格差は1万〜3.5万円です。
さらに、中古Bランク(使用感あり)であれば、9万〜10万円で購入でき、新品との差は2万〜3万円に縮まります。一見すると「わずか2万円の差なら、新品を買った方が安心では?」と思うかもしれません。しかし、ここで重要なのは、中古購入後、飽きたら売却できるという点です。
「買って→使って→売る」のサイクル
例えば、以下のシナリオを考えてみましょう:
シナリオ1:新品を購入して2年使う場合
- 購入価格:12万円
- 2年後の売却価格(中古Bランク程度に劣化):4万〜5万円
- 実質負担額:7万〜8万円 / 24ヶ月 ≒ 月3,000円前後
シナリオ2:中古Aランク品を購入して1年使う場合
- 購入価格:10万円
- 1年後の売却価格(中古Bランク程度に劣化):7万〜8万円
- 実質負担額:2万〜3万円 / 12ヶ月 ≒ 月1,700円〜2,500円
シナリオ3:中古Bランク品を購入して1年使う場合
- 購入価格:9.5万円
- 1年後の売却価格(中古Cランク程度に劣化):6万〜7万円
- 実質負担額:2.5万〜3.5万円 / 12ヶ月 ≒ 月2,000円〜3,000円
このように計算すると、中古を短期で回転させる方が、月当たりの実質負担額が低いことがわかります。特に、新しい機種が好きで、毎年買い替えたい人にとっては、中古購入が圧倒的に有利です。
値下がり速度の予測
スマホの値下がり速度は、新機種発売のタイミングに大きく左右されます。iPhone 17が発売された2025年9月以降、iPhone 16の中古価格は月1,000円〜3,000円のペースで値下がりしています。
- 発売直後(2025年9月):Aランク11万〜12万円
- 3ヶ月後(2025年12月):Aランク9.5万〜10.5万円
- 6ヶ月後(2026年3月予測):Aランク8万〜9万円
- 1年後(2026年9月予測):Aランク6万〜7万円
この傾向を踏まえると、「新品を買って1年保有する」より「中古Aランクを買って半年で売る」方が、明らかに経済的に有利です。
中古スマホ市場の人気ランキング|iPhone SEが圧倒的
2025年の販売ランキング
ゲオの2025年中古スマホ販売ランキング(1月1日〜11月15日、全国約1,400店舗集計)では、驚くべき結果が出ています。
上位10機種の大多数がiPhone SEで占められており、上位20機種のうち19タイトルがiPhone独占という状況です。具体的には:
1位:iPhone SE(第2世代)64GB
2位:iPhone SE(第3世代)64GB
3位:iPhone SE(第2世代)128GB
4位:iPhone SE(第3世代)128GB
5位:iPhone 12
6位:iPhone 13
7位:iPhone 12 Pro
8位:iPhone 13 Pro
9位:iPhone 14
10位:iPhone 15
このランキングから、**中古スマホを購入する層の大多数は、「最新機能よりも、手頃な価格とコンパクトサイズを優先している」**ことが明確に読み取れます。
iPhone SEが売れ続ける理由
iPhone SE(第2世代)は、2020年4月の発売から5年以上経過しているにもかかわらず、なぜ今でも売れ続けるのでしょうか。その理由は以下の通りです:
1. 圧倒的な低価格
- 中古Aランク:30,000円〜35,000円
- 中古Bランク:25,000円〜30,000円
- iPhone 16の3分の1以下の価格で購入可能
2. コンパクトサイズへのニーズ
- 4.7インチの小型画面で、片手操作が容易
- 女性やシニア層から根強い支持
- 大画面スマホの主流化により、逆にニッチ需要が高まっている
3. 指紹紋認証への支持
- 第2・3世代SEは指紋認証(Touch ID)を搭載
- マスク着用時代に、顔認証より使いやすいと評価
- iPhone 14以降は顔認証(Face ID)のみのため、指紋認証ニーズは中古市場で満たされている
4. 十分なパフォーマンス
- A13/A15チップは、日常使用には十分な性能
- AI機能やゲーミング性能は不要という層にとって、オーバースペック不要
5. 「AI不要派」の存在
- 2025年はスマホ業界全体が生成AI機能の搭載を推し進めている
- しかし、「AIは不要、シンプルに使いたい」という消費者も一定数存在
- そういった層にとって、SE世代のシンプルなiOSが理想的
その他の人気機種
iPhone SE以外では、以下の機種も中古市場で人気があります:
Google Pixel 8a
- 新品定価:72,600円
- 中古Aランク:45,000円〜55,000円
- 理由:Google製の安心感、カメラ性能の高さ、Androidの自由度
Xiaomi Redmi 12 5G
- 新品定価:25,000円前後
- 中古相場:15,000円〜20,000円
- 理由:超低価格、5G対応、スペック十分
iPhone 12・13
- 中古Aランク:50,000円〜70,000円
- 理由:比較的新しいながら、iPhone 16より安い、5G対応
SIMフリー+格安SIM+中古売買|最安運用戦略
トータルコストで最安を実現する仕組み
冒頭で触れた通り、2025年のスマホ購入で最もコスパが良い方法は、SIMフリー端末+格安SIM+中古売買の組み合わせです。その理由を、大手キャリアとの比較で説明します。
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の実質コスト:
- 回線料金:月7,000円前後(基本料+データ通信)
- 端末代:実質0円〜2万円(返却プログラム前提)
- 24ヶ月総額:約170万円
SIMフリー+格安SIM(楽天・UQ・Y!mobile等)の実質コスト:
- 回線料金:月1,000円〜3,000円(格安SIM)
- 端末代:9万円で購入、1年後7万円で売却 → 実質2万円
- 24ヶ月総額(12ヶ月サイクルで2回購入):約36万円〜60万円
差額:110万〜140万円の節約
この計算が現実的であることは、実際の利用者の口コミやブログでも確認できます。特に、以下の条件に当てはまる人は、SIMフリー運用が圧倒的に有利です:
- 毎年新しい機種に買い替えたい
- 飽きたら別の機種を試したい
- キャリアの縛りを避けたい
- 通話をあまり使わない(LINEなどで十分)
格安SIMの選択肢と料金
2025年現在、格安SIMの選択肢は非常に豊富です。以下は、主要な格安SIMプロバイダーの料金例です:
楽天モバイル
- 3GBまで:月1,078円
- 20GBまで:月2,178円
- 無制限:月3,278円
- 特徴:楽天ポイント還元、国内通話無料
UQ mobile(au系)
- 4GB:月2,365円
- 15GB:月3,465円
- 25GB:月3,980円
- 特徴:au回線で通信品質が高い、サポートが充実
Y!mobile(ソフトバンク系)
- 4GB:月2,365円
- 20GB:月4,015円
- 30GB:月5,115円
- 特徴:Yahoo!ショッピング連携、家族割割引
IIJmio(独立系)
- 2GB:月850円
- 5GB:月990円
- 10GB:月1,500円
- 特徴:業界最安級、複数SIM対応
OCN モバイル ONE
- 1GB:月770円
- 3GB:月990円
- 6GB:月1,320円
- 特徴:安定した通信品質、NTTドコモ傘下
大手キャリアの月7,000円と比較すると、格安SIMは月3,000円〜5,000円の節約が実現可能です。これを12ヶ月続ければ、36,000円〜60,000円の節約になり、その額で中古スマホの買い替え費用がまかなえます。
中古売買のコツ|高く売るために
中古スマホを高く売却するには、以下のポイントが重要です:
1. 日常的なケアを怠らない
- 保護フィルムとケースの装着は必須
- 画面割れ、背面割れは売却価格を大きく下げる
- バッテリーの劣化を最小化するため、充電は80%程度で止める
2. 付属品を保管する
- 元箱、充電ケーブル、説明書があると、買取価格が3,000円〜5,000円上がる
- 保証書も重要
3. 売却タイミングを意識する
- 新機種発売直後は、旧機種の価格が急落する
- 新機種発売の1ヶ月前に売却するのが、最高値で売れるベストタイミング
- iPhone 17発売前のiPhone 16は高値だったが、発売後は急落
4. 売却先の選択
- 公式店舗(ゲオ、イオシスなど):査定基準が明確で、トラブルが少ない
- フリマアプリ(メルカリ):価格は高いが、手数料10%と送料がかかる、トラブルリスク有
- 買取専門店:即座に現金化できるが、相場より低めの査定
5. 複数店舗の査定を比較
- 同じ機種でも、店舗により買取価格は5,000円〜10,000円異なることもある
- 面倒でも、3店舗以上の査定を受けることで、最高値を引き出せる
新品と中古のメリット・デメリット|あなたに最適な選択は?
新品購入のメリット・デメリット
メリット:
- 完全な動作保証がある
- バッテリー劣化がない(新品時は100%)
- 最新の機能・AI機能をフルに使える
- メーカー保証(1年)が付く
デメリット:
- 価格が高い(iPhone 16なら12万円)
- 購入後、急速に価格が下がる
- 大手キャリアの場合、回線料金が高い
- 買い替えたくなった時、売却額が低い
中古購入のメリット・デメリット
メリット:
- 新品より2万〜4万円安い
- 飽きたら自由に売却できる
- SIMフリー運用で月3,000円〜5,000円節約できる
- 短期回転で月当たり実質負担額が低い
デメリット:
- バッテリー劣化が既に進んでいる(SE第2世代なら5年使用済み)
- メーカー保証がない(店舗保証のみ)
- 初期不良のリスク(ただし公式店舗なら返品可能)
- 人気機種は在庫がすぐ売り切れる
購入判断の基準
新品購入がおすすめな人:
- 5年以上同じ機種を使い続ける予定
- バッテリー劣化を気にしたくない
- 最新のAI機能を活用したい
- メーカー保証を重視する
中古購入がおすすめな人:
- 毎年新しい機種に買い替えたい
- 価格を最優先にしたい
- SIMフリー+格安SIMで通信料金を節約したい
- 複数機種を試したい(浮気心がある)
2025年のスマホ市場全体のトレンド|プレミアム化と二極化
出荷台数と売上高の乖離が示すもの
冒頭で述べた通り、2025年Q2のスマホ市場では、出荷台数が前年比3%増に対し、売上高が10%増という、異常な乖離が生じています。この現象は、単なる「スマホが高くなった」ではなく、市場全体が「プレミアム層向けと低価格層向けの二極化」していることを示唆しています。
プレミアム層(ハイエンド機種)の動向:
- 販売台数:前年比8%増
- 売上高:前年比15%増
- 主な機種:iPhone 16 Pro/Pro Max、Galaxy S25 Ultra、Google Pixel 10 Pro XL
- 価格帯:15万〜19万円
- 購買層:年収800万円以上の富裕層、企業の営業職・経営層
低価格層(エントリー〜ミドルレンジ)の動向:
- 販売台数:前年比1%増(ほぼ横ばい)
- 売上高:前年比2%増(微増)
- 主な機種:Galaxy A16 5G、Xiaomi Redmi 12 5G、iPhone SE
- 価格帯:2万〜5万円
- 購買層:学生、シニア、新興国の中間層
この二極化の背景には、以下の要因があります:
1. 生成AI機能への投資
- 各メーカーがAI機能の開発に莫大な資金を投じている
- AI機能を搭載するため、ハイエンド機種の価格が上昇
- 一方、低価格帯にはAI機能が搭載されず、差別化が進む
2. 素材・製造技術の高度化
- 薄型化、耐久性向上のための新素材採用
- 折りたたみスマホなど、複雑な機構の開発
- これらはハイエンド機種にのみ採用され、価格を押し上げる
3. 新興国での低価格競争激化
- 中国メーカー(Xiaomi、OPPO、VIVO)の低価格モデルが、インド・東南アジア・アフリカで大量販売
- Samsungも対抗するため、Galaxy Aシリーズを大量投入
- 低価格帯では競争が激化し、利益率が低下
日本市場ならではの特徴
日本のスマホ市場は、グローバルトレンドとは異なる特徴を持っています:
1. SIMフリー化が進行中
- 2025年はキャリアフリー(SIMフリー)機の比率が、過去最高水準に達した
- 従来は「ドコモで買う→ドコモSIM」という流れが主流だったが、現在は「SIMフリー端末を購入→好きなSIMを選ぶ」という流れに変わりつつある
2. Android勢ではSamsungが独占
- 日本でAndroidを選ぶ消費者の大多数は、Samsung(Galaxy)を購入
- 他のAndroidメーカー(Xiaomi、OPPO、Transsionなど)は、日本市場では販売シェアが低い
- Galaxy A25 5Gが、9ヶ月連続で日本の販売ランキング首位を占めている
3. ハイエンド市場ではPixelが躍進
- Google Pixel 10 Pro XLが、日本のハイエンド人気ランキング1位
- Pixelは米国では成功していたが、日本市場での本格的な販売強化は2025年が初
- AI機能(Magic Eraser、Best Takeなど)が、日本のユーザーに受け入れられている
4. キャリア販売の衰退
- ドコモ・au・ソフトバンクでのスマホ販売台数は、前年比マイナス傾向
- 一方、家電量販店(ビックカメラ、ヨドバシ)やオンライン販売は増加
- 「キャリアショップで契約」という流れが、急速に廃れている
実践的なアドバイス|あなたに最適なスマホ購入戦略
パターン1:毎年新機種に買い替えたい人
推奨戦略:中古Aランク購入 → 1年使用 → 売却 → 次機種購入
- 購入:中古iPhone 16 Aランク 10万円
- 1年後売却:中古iPhone 17 Aランク相当 7万円
- 実質負担:3万円 / 12ヶ月 = 月2,500円
回線:楽天モバイル(月3,278円無制限)
- 端末費用:月2,500円
- 回線費用:月3,278円
- 合計:月5,778円
この運用なら、大手キャリアの月7,000円より安く、常に最新機種を使い続けられます。
パターン2:5年同じ機種を使い続けたい人
推奨戦略:新品購入 → 5年使用 → 売却
- 購入:新品iPhone 16 12万円
- 5年後売却:中古Cランク程度 3万円
- 実質負担:9万円 / 60ヶ月 = 月1,500円
回線:UQ mobile(月3,465円 15GB)
- 端末費用:月1,500円
- 回線費用:月3,465円
- 合計:月4,965円
この場合、新品購入でも、SIMフリー+格安SIM運用により、大手キャリアより安く、バッテリー劣化を最小化できます。
パターン3:とにかく安く使いたい人
推奨戦略:中古iPhone SE(第3世代)購入 → 2年使用 → 売却
- 購入:中古iPhone SE 第3世代 Aランク 40,000円
- 2年後売却:中古Bランク 25,000円
- 実質負担:15,000円 / 24ヶ月 = 月625円
回線:IIJmio(月990円 3GB)
- 端末費用:月625円
- 回線費用:月990円
- 合計:月1,615円
この運用なら、大手キャリアの約5分の1のコストでスマホを使用できます。ただし、iPhone SEは5年前の機種のため、バッテリー劣化が激しく、2年で買い替えが必須です。
まとめ|2025年のスマホ購入は「賢い選択」が必須
2025年のスマホ市場は、新品がプレミアム化して高額化する一方で、中古市場は充実し、SIMフリー運用の自由度も高まっています。iPhone 16の中古相場は8万〜11万円台で、新品定価より2万〜4万円安く購入でき、さらに飽きたら売却して次機種に乗り換えられる柔軟性があります。
大手キャリアの「実質◯円」プランに縛られず、SIMフリー+格安SIM+中古売買を組み合わせることで、トータルコストを最小化しながら最新機種を使い続けることが可能な時代になりました。
あなたの購買パターン(毎年買い替えたい / 長く使いたい / とにかく安くしたい)に応じて、最適な戦略を選択することで、スマホの実質負担額を月1,500円〜5,000円の範囲に抑えることができます。
特に、「プレミアム化する新品市場において、低所得層はどうすればいいのか」という課題に対する現実的な答えが、中古市場とSIMフリー運用の組み合わせであることは、2025年の大きなトレンドの一つです。ぜひ、あなた自身のライフスタイルに合わせた、最適なスマホ購入戦略を構築してください。