ガジェットコンパス

ガジェット探求の旅に終わりはない
🔍
M5StackスタックチャンマイコンESP32IoT初心者向けロボット制作電子工作購入ガイド

M5Stack Core2でスタックチャンを作る完全ガイド|購入先・価格・必要な部品まで全解説

👤 いわぶち 📅 2025-12-22 ⭐ 4.5点 ⏱️ 18m
M5Stack Core2でスタックチャンを作る完全ガイド|購入先・価格・必要な部品まで全解説

ポッドキャスト

🎙️ 音声: ずんだもん / 春日部つむぎ(VOICEVOX)

📌 1分で分かる記事要約

  • スタックチャン製作にはM5Stack Core2が最適 – タッチスクリーン、Grove端子、IMUセンサーが揃い、ファームウェアも最適化されている
  • 国内での購入価格は5,500~8,500円程度 – 共立エレショップが最安値、マルツオンラインやスイッチサイエンスも信頼できる
  • Amazon直販はほぼ確認できない – 正規販売店での購入が品質・保証の面で安心
  • サーボモーター、3Dプリントケース、SDカードが別途必要 – 総額1万円前後で一式揃う
  • 初心者向けはCore2一択、安く試したい場合は汎用ESP32ボードで学習も可能 – 予算と目的に応じて選択肢を検討できる

📝 結論

スタックチャンを作るなら、M5Stack Core2 v1.1が最適な選択肢です。5,500円前後から購入でき、タッチディスプレイ、Grove拡張端子、各種センサーが統合されているため、初心者でもスムーズにプロジェクトを進められます。共立エレショップやマルツオンラインなどの正規販売店で購入し、必要な周辺機器を揃えることで、確実にスタックチャンを完成させることができます。


スタックチャンとは?基本を知ろう

スタックチャンは、M5Stackマイコンボードを使って作る、かわいらしいロボットキャラクターです。タッチスクリーンに顔が表示され、サーボモーターで首が動く仕組みになっています。Twitterなどで「スタックチャンが動いてる!」という動画を見かけたことがある人も多いでしょう。

このプロジェクトが人気の理由は、電子工作の経験がない初心者でも、比較的簡単に作れるという点です。必要な部品が少なく、3Dプリントされたケースも入手しやすく、オープンソースのファームウェアが公開されているため、プログラミング知識がなくても動作させられます。

さらに、スタックチャンはただの「動くだけのロボット」ではなく、Wi-Fiやブルートゥースで外部と通信でき、AIやAPIと連携させることも可能です。ChatGPTと連携させたバージョンなども開発されており、カスタマイズの自由度が高いのも魅力です。

なぜM5Stack Core2がスタックチャン製作に最適なのか?

スタックチャン製作に関するガイドやチュートリアルの大多数が、M5Stack Core2の使用を推奨しています。その理由は、このボードの機能とスタックチャンの要件がぴったり合致しているからです。

Core2に搭載されている主要機能

2インチのタッチスクリーンが搭載されており、スタックチャンの「顔」となる画面として機能します。タッチ機能により、ユーザーとのインタラクションも可能です。解像度は320×240ドットで、キャラクターの表情表現には十分です。

**9軸IMU(加速度・ジャイロ・磁気センサー)**が内蔵されているため、スタックチャンの動きや傾きを検出できます。これにより、より自然で反応的な動作が実現できます。

**Grove端子(PORT C推奨)**が複数搭載されており、サーボモーターを簡単に接続できます。Grove互換のコネクタを使うため、はんだ付けが不要で、初心者でも安全に接続可能です。

**PSRAM(4MB)とRTC(リアルタイムクロック)**により、メモリに余裕があり、複雑なプログラムやAIファームウェアの動作に対応できます。RTCにより、時刻情報も保持できます。

Core2の他のシリーズとの比較

M5Stack Basicでもスタックチャンは作れますが、タッチスクリーン機能がなく、マイクも搭載されていません。基本的な動作には問題ありませんが、拡張性の面でCore2に劣ります。

M5Stack FireはCore2よりも高性能で、マイク、より大容量のメモリ、LEGO互換マウントなどを備えていますが、その分価格が高くなります。スタックチャン標準ガイドではCore2が中心となっているため、情報量や互換性の面でCore2の方が有利です。

M5Stack S3は最新のESP32-S3チップを採用し、処理速度が速いですが、スタックチャン製作用の標準ガイドがまだ十分に整備されていません。ChatGPT連携版など、特定の用途では使用例がありますが、初心者向けではありません。

M5StickC PlusなどのStickシリーズは、画面が小さく(160×80ドット)、Grove端子の数が限定されるため、スタックチャンには不向きです。

つまり、初心者がスタックチャンを確実に完成させたいなら、迷わずCore2を選ぶべきという結論に至ります。

M5Stack Core2の価格を徹底比較

スタックチャン製作を検討している人にとって、最初の関心事は「いくら必要か?」という予算面です。M5Stack Core2の価格は、購入先によって異なります。

国内正規販売店での価格

共立エレショップは、M5Stack Core2 v1.1を**5,500円(税込)**で販売しており、現在のところ最安値です。型番はM5STACK-K010-V11で、在庫も11個以上確保されています。送料無料のキャンペーンが適用されることもあるため、チェックする価値があります。

マルツオンラインでは**8,499円(税込)**での販売が確認されており、在庫も29個以上あります。価格は共立エレショップより高めですが、マルツは電子部品販売の老舗で、信頼性が高く、即納対応も期待できます。

スイッチサイエンスは、M5Stackの公式代理店であり、信頼性が最も高いです。旧モデルの参考価格は約5,225円でしたが、最新版の価格は公式サイトで確認が必要です。

楽天市場では、複数のショップがM5Stack Core2を販売しており、検索結果は202件以上あります。ポイント還元や送料無料のキャンペーンが頻繁に行われるため、実質的な価格が安くなることがあります。ただし、出品者によって価格にばらつきがあるため、比較検討が必要です。

秋月電子は、M5Stack関連の周辺機器を多数取り扱っており、在庫も豊富です。ただし、Core2本体の販売状況は確認が必要です。

海外サイトでの価格参考

スイッチサイエンスの国際価格では、Core2が46.90ドル(税別)で表示されていることがあります。これは日本円で約7,000円相当ですが、為替変動の影響を受けます。また、海外サイトから直接購入する場合は、送料や関税の追加費用が発生する可能性があります。

中古品の選択肢

メルカリなどのフリマアプリでは、使用済みのM5Stack Core2が6,800円前後で販売されていることがあります。新品より安いですが、動作保証や返品対応がない場合がほとんどです。初心者には、保証付きの新品購入をお勧めします。

Amazonでは買えない?購入先の現状

「Amazonで買えたら便利なのに」と思う人も多いでしょうが、残念ながら、Amazon.co.jpではM5Stack Core2 v1.1の正規販売が確認できません

Amazonで見つかるM5Stack関連商品

Amazon検索結果には、Core2 for AWSという関連製品が表示されることがありますが、これはAWS(Amazon Web Services)向けの特別版であり、スタックチャン製作には適していません。

稀に、中古品や非公式な出品者による販売が見つかることもありますが、品質保証や返品対応が不確実なため、推奨できません。不明な出品者からの購入は、トラブルのリスクが高いです。

なぜAmazonで正規販売されていないのか?

M5Stackは、日本国内では複数の正規販売店(共立エレショップ、マルツオンライン、スイッチサイエンスなど)を通じて流通しており、Amazonでの販売は必ずしも必要とされていません。むしろ、正規販売店での販売を優先することで、品質管理と顧客サポートを確保しているという戦略的な判断があると考えられます。

スタックチャン製作に必要な部品・周辺機器の完全リスト

M5Stack Core2を購入したら、それだけでは完成しません。スタックチャンを動かすためには、いくつかの追加部品が必要です。

必須部品

**サーボモーター(SG-90)**は、スタックチャンの首を動かすために必須です。SG-90は、小型で安価(数百円~1,000円程度)なサーボモーターで、多くのスタックチャン製作ガイドで推奨されています。Grove互換のコネクタ付きバージョンを選ぶと、接続が簡単です。

3Dプリントケースは、スタックチャンの「体」となるパーツです。タカオさんというメーカーが設計したケースが、Booth(オンラインマーケットプレイス)で販売されており、多くのスタックチャン製作者が使用しています。このケースはM5Stack Core2のサイズに最適化されており、サーボモーターの接続部も設計されています。価格は数千円程度です。

**SDカード(16~32GB推奨)**は、ファームウェアの書き込みや設定ファイルの保存に必要です。スタックチャンのファームウェアは、M5Burnerというツールを使ってSDカード経由で書き込まれます。既に持っているSDカードがあれば、それで問題ありません。

推奨・オプション部品

サーボ制御PCBは、複数のサーボモーターを同時制御する場合に便要です。スタックチャンの基本構成では1個のサーボで十分ですが、より複雑な動きを実装したい場合は、PCBの追加購入を検討してください。

**バッテリー(M5GO Bottom2など)**は、スタックチャンをポータブルで動かしたい場合に必要です。Core2には内蔵バッテリーがありますが、容量が限定されるため、外部バッテリーを追加することで、動作時間を大幅に延長できます。

USB-Cケーブルは、Core2への電源供給とプログラム書き込みに使用します。Core2の購入時に付属していることもありますが、予備として1本あると便利です。

総額の目安

  • M5Stack Core2:5,500~8,500円
  • サーボモーター(SG-90):500~1,000円
  • 3Dプリントケース:2,000~3,000円
  • SDカード(16GB):500~1,000円
  • その他(ケーブル、接続パーツなど):500~1,000円

合計:9,000~14,500円程度

予算に余裕があれば、バッテリーやセンサーの追加購入も検討できます。

ファームウェアの入手と書き込み方法

M5Stack Core2を購入したら、次のステップはファームウェアの入手と書き込みです。スタックチャンを動かすためには、専用のファームウェアが必要です。

主要なファームウェアの種類

StackChanテスターは、基本的なスタックチャン機能(顔の表示、サーボ制御、タッチ操作)をテストするためのファームウェアです。初心者向けで、スタックチャンが正常に動作しているかを確認するのに適しています。

AI_StackChan2は、より高度なAI機能を備えたファームウェアです。このバージョンは、ChatGPTやその他のAIサービスと連携でき、音声認識や自然言語処理も可能です。GitHub上で最新版が公開されており、定期的にアップデートされています。

M5Burnerを使った書き込み手順

M5Burnerは、M5Stackの公式ツールで、ファームウェアの書き込みを簡単にするアプリケーションです。

  1. M5Burnerをダウンロード:M5Stackの公式サイトから、お使いのOS(Windows、Mac、Linux)に対応したM5Burnerをダウンロードします。

  2. M5Stack Core2をUSBで接続:Core2をパソコンにUSB-Cケーブルで接続します。ドライバが自動的にインストールされます。

  3. M5Burnerでファームウェアを選択:M5Burnerを起動し、「Select Firmware」から使用したいファームウェア(StackChanテスターやAI_StackChan2など)を選択します。

  4. 書き込み実行:「Burn」ボタンをクリックすると、ファームウェアの書き込みが開始されます。進捗バーが表示され、完了まで数分待ちます。

  5. 再起動確認:書き込み完了後、Core2が自動的に再起動し、スタックチャンの顔が画面に表示されれば成功です。

GitHub上での最新ファームウェア確認

AI_StackChan2やその他の最新ファームウェアは、GitHubで公開されています。定期的にアップデートが行われるため、最新版を使用したい場合は、GitHubリポジトリを確認してください。

初心者向けの選び方のポイント

スタックチャン製作を始める際、初心者が陥りやすい落とし穴があります。ここでは、失敗しないための選び方のポイントをまとめました。

「とりあえず安く試したい」という誘惑に注意

確かに、M5Stack Core2の5,500円は、初心者にとって決して安くない金額です。「もっと安いESP32ボードで試してみたい」という気持ちもわかります。

しかし、汎用のESP32-DevKitCなどを使う場合、ディスプレイ、バッテリー、ケース、電源回路など、すべて自前で用意する必要があります。これらを揃えると、結局は同じくらいの金額がかかり、さらに手間と時間が増えてしまいます。

むしろ、最初からCore2を購入して、確実にスタックチャンを完成させる方が、長期的には効率的です。完成したスタックチャンで遊べる喜びは、数千円の追加投資に見合う価値があります。

情報量の豊富さを重視する

M5Stack Core2でスタックチャンを製作する場合、ネット上に豊富なガイドやチュートリアルが存在します。トラブルが発生した場合も、他のユーザーの解決事例を参考にしやすいです。

一方、マイナーなボードを選ぶと、情報が少なく、問題が発生した時に解決が困難になります。初心者こそ、情報量の豊富さを重視すべきです。

サポートと保証を確認する

正規販売店での購入なら、初期不良時の交換や返品対応が期待できます。Amazonなどの不明な出品者から購入した場合、トラブル時の対応が不確実です。

特に、電子部品は初期不良のリスクが0ではありません。正規販売店での購入により、そのリスクを大幅に軽減できます

購入後のステップバイステップガイド

M5Stack Core2を購入したら、以下の手順で進めることをお勧めします。

ステップ1:開梱と動作確認(初日)

まず、Core2を開梱し、USBケーブルで接続して、正常に起動することを確認します。画面に何か表示されれば、基本的には問題ありません。

ステップ2:ファームウェアの書き込み(1~2日目)

M5Burnerを使用して、StackChanテスターのファームウェアを書き込みます。この段階では、まだサーボモーターを接続せず、ファームウェアが正常に動作することを確認します。

ステップ3:サーボモーターの接続(2~3日目)

SG-90サーボモーターをGrove互換コネクタで接続します。M5Burnerから簡単なテストプログラムを実行し、サーボが正常に動作することを確認します。

ステップ4:3Dプリントケースの組立(3~5日目)

3Dプリントケースを組み立て、Core2とサーボモーターを取り付けます。この段階で、スタックチャンの基本形が完成します。

ステップ5:AI_StackChan2の導入(5日目以降)

より高度なファームウェア(AI_StackChan2など)を導入し、カスタマイズを進めます。

よくある質問と回答

Q1:Core2とCore2 for AWSの違いは何ですか?

Core2 for AWSは、AWS(Amazon Web Services)向けの特別版で、AWS IoTサービスとの連携を想定した設定になっています。スタックチャン製作には、標準的なCore2(v1.1)を選んでください。

Q2:中古のCore2を購入しても大丈夫ですか?

新品と比較して、中古品は動作保証がない場合がほとんどです。初心者には、保証付きの新品購入をお勧めします。

Q3:Core2 v1.0と v1.1の違いは何ですか?

v1.1は、v1.0からいくつかの改善が加えられた最新版です。特にタッチスクリーンの応答性が向上しています。新規購入なら、v1.1を選んでください。

Q4:スタックチャン製作に、プログラミング知識は必要ですか?

基本的な動作(顔の表示、サーボ制御)なら、プログラミング知識は不要です。M5Burnerでファームウェアを書き込むだけで動作します。ただし、カスタマイズしたい場合は、Pythonなどの基本的なプログラミング知識があると便利です。

Q5:スタックチャンはどのくらいの期間、動作し続けられますか?

バッテリー搭載の場合、連続動作時間は数時間程度です。ACアダプターで給電すれば、24時間以上の連続動作も可能です。

最終的な購入判断

スタックチャン製作を本気で検討しているなら、迷わずM5Stack Core2を購入すべきです。5,500円~8,500円という投資は、確実に価値のあるものになります。

購入先は、共立エレショップ(最安5,500円)マルツオンラインがお勧めです。在庫確認と最新価格は、各店舗のウェブサイトで確認してください。

Amazonでの購入は避け、正規販売店での購入により、品質保証と確実なサポートを得てください。

スタックチャンが完成した時の喜びは、この投資以上の価値があります。ぜひ、この記事を参考に、スタックチャン製作の第一歩を踏み出してください。

🗂️ 人気カテゴリ

記事数の多いカテゴリから探す