プッシュ通知
新記事をすぐにお知らせ
🎙️ 音声: ずんだもん / 春日部つむぎ(VOICEVOX)
これから開発を始める人が購入すべきPCは、**中古のM1 MacBook Air 16GB(8万円)**です。Windows+WSLの実測オーバーヘッドと、開発環境で必要とされるUnix互換性を考慮すると、この選択が初心者にとって最も効率的で、かつ予算に優しい選択肢となります。
開発を始めようとする人の多くは、「とにかく安いPC」「スペックが高いPC」という単純な基準で選んでしまいます。その結果、以下のような問題に直面します。
Windows + WSL の落とし穴
特に多いのが「Windowsは安いし、WSL(Windows Subsystem for Linux)があるから大丈夫」という判断です。確かに、WSLを使えばWindowsマシン上でLinux環境を動かせます。しかし、この判断は開発効率の面で大きな代償を払うことになります。
開発初心者は、この「見た目の便利さ」と「実際の効率」のギャップに気づかず、毎日のイライラが蓄積していくのです。
まず、理論ではなく実測データを見てみましょう。
WSL2を使う場合、Windows側のファイルシステムにアクセスする際のパフォーマンスは大きく落ちます:
この差は、大規模なソースコードの読み込みや、複数ファイルを処理するスクリプト実行で顕著に現れます。
WSL2でシェルスクリプトを実行する場合、プロセス生成時間がネイティブLinux比で50~100倍遅くなることが報告されています。これは、開発ワークフローの中で何度も実行される自動化スクリプトでは無視できない問題です。
WSL2は軽量な仮想マシンを使用しているため、Windowsホスト側でもメモリを消費し続けます。IDEやブラウザ、Dockerコンテナを同時に動かす場合、この余分なリソース消費が開発体験を悪化させます。
結論:WSLはあくまで「代替案」であり、ネイティブなLinux/Macには敵いません。
では、なぜLinux/Macが開発に適しているのでしょうか。それは、現代の開発環境がUnixの思想の上に成り立っているからです。
開発の現場では、bashやshといったシェルスクリプトが日常的に使われます。これらは:
など、あらゆるシーンで活躍します。
Windows上でこれらを動かそうとすると、WSLを経由する必要があり、その過程で前述のオーバーヘッドが発生します。一方、MacやLinuxなら、これらは標準装備です。
現代の開発では、Dockerを使ってコンテナ化された環境でアプリケーションを実行することが一般的です。
特にNode.js、Python、Goなどのバックエンド開発では、Docker無しでの開発はほぼ不可能です。
開発したアプリケーションは、最終的にLinuxサーバー上で動作することがほとんどです。
この「環境の一致」は、開発効率だけでなく、デバッグ時間の削減にも直結します。
では、なぜ「中古M1 MacBook Air 16GB」なのでしょうか。複数の理由があります。
M1チップは2020年に発表されたAppleシリコンの初代です。2026年現在、より新しいM4やM5が存在しますが、Web開発を主体とする初心者には、M1で十分です。
実際のベンチマーク:
これらのスコアは、以下の作業を快適に実行できることを意味します:
npm run devの起動がほぼ瞬時(Windowsでは数秒の遅延)メモリ容量は、開発効率を左右する重要な要素です。
16GBあれば以下が同時に動作します:
8GBでは不足します。 特にDocker を使った開発では、メモリ不足でシステムが遅くなる経験をするでしょう。
Appleシリコンの場合、メモリは「統一メモリ」として設計されており、CPUとGPUが高速にアクセスできます。これは、同じ16GBでもIntel/AMD系PCより効率的に機能することを意味します。
M1 MacBook Air の利点は、単なるスペックだけではありません。
これらは、毎日の開発作業の快適性に直結します。
ここが最も重要なポイントです。
同じ予算で比較すると:
| 項目 | M1 MacBook Air 16GB(中古8万) | 新品Windows ノート(同価格) |
|---|---|---|
| CPU性能 | 高速(8コア) | 中程度(4-6コア) |
| メモリ | 16GB(統一メモリ) | 8GB(通常のRAM) |
| 開発速度 | Unix互換で高速 | WSLオーバーヘッドで低速 |
| バッテリー | 10時間以上 | 5-7時間 |
| 拡張性 | 不可(固定) | 可(RAM増設など) |
| 開発効率 | ⭐⭐⭐⭐⭐ | ⭐⭐⭐ |
開発効率という観点では、中古M1 Airが圧倒的に優れています。
開発初心者が、自分の状況に合わせてPC選びをするための基準を整理します。
| 開発種別 | CPU | メモリ | GPU | 推奨OS |
|---|---|---|---|---|
| Web開発(フロント) | 4コア以上 | 16GB | 不要 | Mac/Linux |
| Web開発(フル) | 6コア以上 | 16GB以上 | 不要 | Mac/Linux |
| バックエンド + DB | 6コア以上 | 16GB以上 | 不要 | Linux |
| AI/機械学習 | 8コア以上 | 32GB以上 | GPU必須 | Linux |
| ゲーム開発 | 8コア以上 | 16GB以上 | GPU必須 | Windows/Mac |
初心者の大多数は「Web開発」に該当します。 この場合、M1 MacBook Air 16GBは完璧な選択肢です。
Windowsノートを選ぶ際、「RAMが増設できる」「ストレージが交換できる」といった拡張性が売りになることがあります。
しかし、開発初心者にとっては:
つまり、「今、最高の開発体験を得る」ことが、長期的な学習効率につながるのです。
最後に、中古M1 MacBook Air 16GB以外の選択肢と、なぜそれらが劣るのかを整理します。
利点:
欠点:
結論:開発効率で劣る。初心者には非推奨。
利点:
欠点:
結論:性能は最高だが、初心者向けではない。
利点:
欠点:
結論:予算があれば選択肢だが、コスパなら中古M1。
最後に、実際に中古M1 MacBook Air を購入する際の注意点をまとめます。
初心者なら、少し高くなってもじゃんぱら や店舗での購入をお勧めします。
M1 MacBook Air を購入した後、開発環境をセットアップする流れを簡潔に説明します。
Homebrew(パッケージマネージャー)
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
Git
brew install git
Node.js(Web開発の場合)
brew install node
Docker
brew install docker
これらをインストールすれば、すぐにWeb開発が始められます。
M1 MacBook Air で開発を始めた後、「もっとパワーが必要」と感じるようになったら、どうすべきでしょうか。
つまり、「M1で学習を加速させて、2-3年後に次のステップに進む」という戦略が、最も合理的です。
開発初心者が購入すべきPCについて、長く説明してきましたが、最終的な結論は シンプルです。
中古M1 MacBook Air 16GB(8万円)を、今すぐ購入してください。
開発を始める際、PC選びで失敗することは、その後の学習効率に大きな影響を与えます。逆に、最初から効率的な環境を整えれば、学習のモチベーションが大きく上がります。
迷っているなら、中古M1 MacBook Air 16GB(8万円)で、今日から開発を始めましょう。
記事数の多いカテゴリから探す