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2026年モバイルバッテリーの革命:準固体電池が安全性を劇的に向上させた理由

👤 いわぶち 📅 2026-02-04 ⭐ 4.8点 ⏱️ 15m
2026年モバイルバッテリーの革命:準固体電池が安全性を劇的に向上させた理由

ポッドキャスト

🎙️ 音声: ずんだもん / 春日部つむぎ(VOICEVOX)

📌 1分で分かる記事要約

  • 準固体電池とは:液体電解質をゲル状に置き換えた新型バッテリー。釘刺し・衝撃・過充電時の発火リスクを従来比で劇的に低減
  • 市場背景:2025年の酷暑による発火事故増加が急成長の引き金。全固体電池より量産しやすく、既存ラインで製造可能な現実的選択肢
  • 長寿命性:従来のリチウムイオン電池比で約2~4倍の充放電回数(約2,000回以上)を実現。経年劣化を大幅抑制
  • 豊富な選択肢:薄型軽量(CIO 8.7mm)から高出力(IDX 140W)まで、用途別に多様なモデルが登場。価格帯も4,860円~21,780円と幅広い
  • この記事を読むと:準固体電池の仕組みを理解でき、自分のニーズに最適なモデルを選べるようになります。発火事故への不安を解消し、賢いバッテリー選びができます

📝 結論

2026年のモバイルバッテリー市場は、準固体電池技術によって安全性と実用性の両立という新しい段階に進んでいます。全固体電池への過渡期としての位置づけながら、既存の製造技術で量産でき、ユーザーの安心感を大幅に向上させる現実的なソリューションです。自分の使用シーンと予算に応じて、最適なモデルを選ぶことで、発火事故のリスクを最小化しながら快適なモバイルライフを実現できます。


背景:なぜ準固体電池が今、注目されるのか

モバイルバッテリーの発火・爆発事故は、ここ数年で大きな社会問題となっています。2025年の記録的な酷暑が追い打ちをかけ、従来のリチウムイオン電池を搭載したモバイルバッテリーの事故件数が急増しました。

この危機的状況に対応するため、電池メーカーと周辺機器メーカーは新しい技術開発を加速させました。その結果、2026年に一気に市場投入されたのが準固体(半固体)電池です。全固体電池は2030年代の実用化を目指す次世代技術ですが、準固体電池はすでに今、量産レベルで実装可能な現実的なソリューションとして機能しています。

準固体電池とは:仕組みと安全性の秘密

従来型との決定的な違い

従来のリチウムイオン電池は、陽極と陰極の間に液体の電解質を使用しています。この液体は電子の移動を助ける重要な役割を果たしていますが、同時に燃えやすい有機物であるという致命的な弱点を持っていました。

一方、準固体電池は、この液体電解質をゲル状の準固体電解質に置き換えています。固体と液体の中間的な性質を持つこのゲル状物質により、以下の安全性向上を実現しています:

  • 釘刺し試験での発火リスク低減:従来型では釘を刺すと発煙・発火するのに対し、準固体型では煙すら上がらず変化なし
  • 衝撃耐性の強化:落下や圧迫による内部短絡を防止
  • 過充電時の安全性:液体電解質の過剰な反応を抑制
  • 温度安定性:-20℃~60℃の幅広い温度範囲で安定動作。炎天下の車内や寒冷地でも利用可能

なぜ全固体電池ではなく準固体なのか

「それなら全固体電池の方が安全では?」という疑問が生じるかもしれません。確かに全固体電池は理想的な次世代技術ですが、現在のところ以下の課題があります:

  1. 製造コストが極めて高い
  2. 量産技術が確立されていない
  3. 実用化は2030年代を見込む

一方、準固体電池は:

  • 既存のリチウムイオン電池製造ラインを活用可能
  • 量産化が容易で、今すぐ市場投入できる
  • 全固体電池より経年劣化が少ない
  • リン酸鉄リチウムやナトリウムイオン電池より現実的

つまり、準固体電池は「現在実装可能な最高の安全技術」として機能しているのです。

長寿命性:従来比2~4倍の充放電回数

準固体電池のもう一つの大きなメリットが、圧倒的な長寿命性です。

従来のリチウムイオン電池は、繰り返しの充放電により化学的に劣化し、500~1,000回程度で容量が大幅に低下します。一方、準固体電池は約2,000回以上の充放電に耐える設計になっており、従来比で2~4倍の寿命を実現しています。

この長寿命性は、ユーザーにとって以下の実利的なメリットをもたらします:

  • 買い替え頻度の低減:3~4年以上の長期使用が可能
  • 総所有コストの低下:初期投資が高くても、長期的には経済的
  • 環保性の向上:電子廃棄物の削減に貢献
  • 経年劣化の抑制:2年目、3年目でも容量低下が最小限

2026年の主要製品ラインアップ:用途別比較

2026年に市場投入された準固体電池搭載モバイルバッテリーは、多様なニーズに応えるべく、様々なバリエーションが登場しています。以下が主要なモデルです。

MOTTERU 準固体電池モデル:バランス型の安全性重視

仕様

  • 容量:10,000mAh
  • 出力:最大30W
  • 端子:USB Type-C(メス)×1、USB-A×1
  • 温度範囲:-20℃~60℃
  • 充電回数:1,000回以上
  • 価格:4,860円(税込)

特徴

MOTTERUのモデルは、準固体電池搭載バッテリーの中でも最もコストパフォーマンスに優れた選択肢です。10,000mAhの大容量ながら、参考価格は4,860円と手頃。

最大の特徴は、安全性と利便性の徹底的なバランスです。釘刺し試験で発火しない準固体電池を採用しつつ、USB Type-C(メス)とUSB-Aの2つの端子で2台同時充電が可能。本体充電もどちらの端子からでも対応しており、ケーブルの選択肢が豊富です。

LED表示で電池残量をパーセント表示するため、「あと何時間使えるか」を正確に把握できます。USB Type-Cプラグは折りたたみ式で、付属のType-Cケーブルストラップで紛失防止も配慮されています。

さらに注目すべきは、MOTTERUの自社バッテリー回収サービスです。発火事故対策を強化する姿勢が、他社との差別化要因となっています。2年間保証も付与される可能性があり、アフターサービスの充実度が高い点が評価できます。

こんな人に最適:日常使い重視で、安全性と価格のバランスを求める層。スマートフォン1~2回分の充電が必要な、通勤・通学・日帰り外出ユーザー。


CIO SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless2.0 SS5K:薄型軽量の極致

仕様

  • 容量:5,000mAh
  • 厚さ:8.7mm(業界最薄クラス)
  • 重量:121g
  • 出力:Qi2最大15W(ワイヤレス)、USB Type-C最大20W(有線)
  • 充放電回数:従来比約4倍(約2,000回)
  • 価格:6,980円(税込)

特徴

CIOのこのモデルは、薄さと安全性の両立という、従来は困難だった課題を解決しました。厚さわずか8.7mm、重量121gという極薄軽量設計は、ポケットやカバンの中でもほぼ存在感を感じさせません。

安全性の面では、CIOの独自安全基準「NovaCore C2」に対応したTier1電池メーカー製の半固体系セルを採用。加熱130度、短絡、圧迫、落下、釘刺しなど、過酷な試験をすべてクリアしており、発火・爆発が確認されていない高い熱安定性を実証しています。さらに、ファームウェアによる安全制御「NovaSafety S2」が加わることで、安全性と日常使いの快適さを両立させています。

充電性能も優秀です。Qi2規格による最大15Wのワイヤレス充電に対応し、MagSafe対応iPhoneに磁力で吸着可能。有線のUSB Type-Cポートは最大20W出力に対応し、iPhone 16に対してはQi2で約0.8回分、USB Type-Cケーブル使用で約0.9回分の充電が可能です。

本体への蓄電は単ポート最大20W入力に対応しており、急速充電器で約130分で満充電になります。さらに、パススルー充電機能により、本体充電中にスマートフォンなどのデバイスを同時に充電可能。本体が満充電になるとデバイス充電専用回路に自動切り替えされ、バッテリーセルの劣化を抑える設計になっています。

筐体はアルミ合金製で、放熱性と耐久性を確保しつつ、極薄ボディを実現。カラーはブラックとシルバーの2色から選択できます。

こんな人に最適:スマートフォンを常時携帯したい層。ワイヤレス充電の利便性を重視する層。カバンの容量に限りがある旅行者やビジネスパーソン。iPhone利用者で、MagSafe対応を活用したい層。


IDX SSP-50 GUARDIAN mini:高出力・超急速充電の専門機

仕様

  • 容量:12,000mAh(44Wh)
  • 最大出力:140W
  • ポート:USB-C1(PD入出力最大140W)、USB-C2(PD出力最大36W)、USB-A(最大18W)
  • 充電時間:0%→100%約19分
  • 寸法:43(W)×138(H)×43(D)mm
  • 重量:約420g
  • 価格:21,780円(税込)
  • 発売日:2026年2月26日

特徴

IDXのGUARDIAN miniは、高出力と急速充電を必要とするプロフェッショナルユーザー向けの製品です。最大140Wの出力は、ノートパソコンやデジタルカメラなど、スマートフォン以上の電力を必要とするデバイスに対応します。

最も驚くべき性能は、約19分でのフル充電です。インピーダンスが従来比1/10の半固体セルにより発熱を抑えることで、この超急速充電を実現しています。スマートフォン約3回分の充電が可能で、撮影現場での待機時間を最小化できます。

安全性の面では、釘刺し試験クリアの不燃・難燃性電解質を採用。衝撃、過充電、内部短絡時も発熱せず安定動作します。一眼レフやミラーレスカメラの外部電源としても信頼性が高く設計されており、CP+ 2026での実機展示も予定されています。

付属品には140W対応USB-Cケーブル、キャリングバッグ、取扱説明書が含まれており、すぐに実務運用に投入できる配慮がなされています。

こんな人に最適:デジタルカメラやノートパソコンを外出先で使用する必要があるプロフェッショナル。撮影現場での待機時間を最小化したいフォトグラファーやビデオクリエイター。複数の高出力デバイスを同時に充電したいユーザー。


マクセル MPC-CSSB5000 / MPC-CSSB10000:実績重視の安全性

仕様比較

項目5,000mAh10,000mAh
容量5,000mAh10,000mAh
寸法64×103×16mm68×143×16.5mm
重量約130~134g約230g
端子USB Type-C×1、USB-A×1USB Type-C×1、USB-A×1
充電可能回数スマホ約1回分スマホ約2回分
充放電回数約2,000回約2,000回
価格オープン価格オープン価格

特徴

マクセルのモデルは、電響社がマクセルブランドで展開する製品で、実戦投入による安全性実績を重視する層に支持されています。

液体電解質を50%削減した半固体電池により、発熱・発火リスクを低減。釘刺し試験をクリアし、温度・過電流・過充電・過放電の4段階保護機能を搭載しています。さらに、塩水水没試験や耐荷重試験も実施済みで、実使用環境での堅牢性を確認しています。

実際のユーザーからの報告によると、同容量比で10~20%重いという指摘もありますが、その代わり低発熱(ほんのり温かくなる程度)で、長期使用時の安定性が高いと評価されています。

5,000mAhモデルは約3時間(5V/3A入力)で満充電になり、旅行や外出向けの軽量性と実用性のバランスが取れています。10,000mAhモデルは、スマートフォン2回分の充電が可能で、日帰り旅行や1泊出張に最適です。

ブラックは2025年12月19日に発売済み、ホワイトは2026年1月予定となっています。

こんな人に最適:実績と信頼性を重視する層。マクセルというブランド信頼度を活用したい層。軽量性と安全性のバランスを求める旅行ユーザー。


Movespeed SafeCore:旅行向けの総合安全設計

仕様比較

項目5,000mAh10,000mAh
容量5,000mAh10,000mAh
重量117g186g
厚さ-16.4mm
有線出力最大20~22.5W最大20~22.5W
ワイヤレス出力最大15W(Qi2/MagSafe)最大15W(Qi2/MagSafe)
同時使用時10W10W
定格容量(5000mAh)3,000mAh-
充放電回数約2,000回約2,000回

特徴

Movespeed SafeCoreは、爆発リスク低減を最優先に設計されたモデルです。半固体電解質「SafeCore技術」により、AIスマート温度制御、アルミ合金シェル、3段階保護設計(温度監視・断熱・放熱)を実装しています。

MoveSpeed Pro基準で、膨張許容性、セル隔離、耐穿刺性、難燃性、放熱性能をすべて確保。釘刺し試験、塩水試験、耐荷重試験をクリアし、-20℃~60℃の低温・高温環境に対応しています。

充電性能も優秀で、30分で有線58%、ワイヤレス28%の充電が可能。スマートフォン1~2回分の充電ができます。

特に注目すべきは、Qi2/MagSafe対応により、ワイヤレス充電の利便性を最大化している点です。マグネット吸着で操作しやすく、ケーブルレスで使用できるため、旅行中のストレスを大幅に軽減できます。

薄型軽量設計で、旅行・外出向けの実用性が高く、すでに発売済みで市場での人気が高まっています。

こんな人に最適:旅行時の爆発リスク低減を最優先する層。ワイヤレス充電の利便性を重視する層。iPhone利用者でMagSafe対応を活用したい層。コンパクト性と安全性のバランスを求める層。


用途別選択ガイド:あなたに最適なモデルは?

準固体電池搭載モバイルバッテリーの豊富なラインアップから、自分のニーズに最適なモデルを選ぶためのガイドを提示します。

日常使い・通勤通学向け

推奨モデル:MOTTERU 準固体電池モデル(10,000mAh、4,860円)

日常的なスマートフォン使用で、安全性と価格のバランスを重視する層には、MOTTERUが最適です。10,000mAhで1~2回分の充電が可能で、通勤・通学時の電池切れ不安を解消できます。価格も4,860円と手頃で、初めて準固体電池を試す層にも適しています。

2つの端子搭載で、ケーブルの選択肢が豊富な点も実用的です。

薄型軽量重視・毎日持ち歩き向け

推奨モデル:CIO SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless2.0 SS5K(5,000mAh、6,980円)

カバンやポケットに常時携帯したい層には、CIOの極薄設計(8.7mm、121g)が最適です。ワイヤレス充電対応で、ケーブル接続のストレスがなく、iPhone利用者にとって快適な使用体験が得られます。

5,000mAhは半日~1日の外出で十分であり、軽量性を最優先する層にはこのモデルが理想的です。

旅行・出張向け(安全性重視)

推奨モデル:Movespeed SafeCore(10,000mAh、186g)またはマクセル MPC-CSSB10000

旅行時の爆発リスク低減を最優先する層には、Movespeedの総合安全設計が最適です。3段階保護設計とAIスマート温度制御により、飛行機搭乗時の不安を最小化できます。ワイヤレス充電対応で、ホテルでのストレスフリーな充電体験も実現します。

マクセルは実績重視の層に適しており、ブランド信頼度と安全性のバランスが取れています。

高出力・プロフェッショナル向け

推奨モデル:IDX SSP-50 GUARDIAN mini(12,000mAh、140W、21,780円)

デジタルカメラやノートパソコンを外出先で使用する必要があるプロ層には、IDXの高出力設計が不可欠です。最大140Wの出力と約19分のフル充電により、撮影現場での待機時間を最小化できます。

価格は21,780円と高いですが、プロの現場での時間効率を考えると、十分に投資価値のある選択です。


準固体電池の今後:全固体電池への過渡期としての位置づけ

準固体電池は、現在の最高の安全技術ですが、あくまで過渡期のソリューションです。今後の技術展開を理解することで、より賢い買い替え判断ができます。

全固体電池への移行スケジュール

全固体電池は、固体電解質を使用することで、さらなる安全性向上と高エネルギー密度を実現する次世代技術です。しかし、現在のところ以下の課題があります:

  • 製造コストが極めて高い:準固体比で数倍
  • 量産技術が未確立:歩留まり率の向上が課題
  • 実用化は2030年代:業界予測では2030年中盤以降

つまり、2026年~2029年は、準固体電池がモバイルバッテリーの主流となることが確定しています。

準固体電池の長期的価値

この数年間に準固体電池搭載バッテリーを購入することは、以下の理由で合理的です:

  1. 安全性の大幅向上:2025年の発火事故の不安から解放される
  2. 長寿命性:約2,000回の充放電で、3~4年の長期使用が可能
  3. 技術の成熟度:2026年時点で既に量産化され、安定供給が確保されている
  4. 価格の適正化:初期段階の高価格から徐々に低下していく過程の開始時点

つまり、「今買うことで、向こう3~4年間の安全性と利便性を確保しつつ、全固体電池が実用化される時期に買い替えを検討する」という戦略が最適です。


まとめ:準固体電池で、モバイルバッテリーの不安を解消する

2026年のモバイルバッテリー市場は、準固体電池技術による安全性革命の真っ只中にあります。2025年の酷暑による発火事故増加という危機的状況から、技術革新によって脱却しようとしている段階です。

準固体電池の最大の価値は、安全性と実用性の両立です。全固体電池のような理想的な次世代技術を待つのではなく、現在実装可能な最高の安全技術で、今すぐ不安を解消できるという点が重要です。

MOTTERU、CIO、IDX、マクセル、Movespeedなど、主要メーカーが次々と投入した多様なモデルから、自分のニーズに最適な選択肢を見つけることで、以下を実現できます:

  • 発火事故への不安を最小化
  • 3~4年の長期使用で経済性を確保
  • 用途別に最適な機能を選択
  • 全固体電池時代への賢い過渡期対応

今こそ、準固体電池搭載モバイルバッテリーへの買い替えを検討する最適なタイミングです。この記事で紹介した製品比較と用途別選択ガイドを参考に、あなたにぴったりなモデルを見つけてください。

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